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どんマス その1 [想い]

最近、もう30年近くのお付き合いになろうかという、おでん屋「どんぐり」に行ってきました。
元々、夫が学生もどきだった時に、ずっと夕食のお世話になっていたお店。
その関係もあって、まだまだ初々しい時代の私も、常連として通っていました。

前に行ったのは何年前だったかなぁ。どんマス(どんぐりのマスター)は元気かなぁ、
そんなワクワクする気持ちで、京都市北区にある車一台がぎりぎり通れるか!?という
細い道を走ります。同乗している息子は、道の狭さと同時に、京都らしい風情のある街並み
に、何か気持ちが動かされたらしく、「京都市内の大学がよかったなぁ」と話しています。
ホンマ、ホンマ。京都で学生生活を送るとエエで。

久々に顔を見たどんマスは、私たちがそうであるように、年齢を重ねておられました。
でも、豊かな時間を共有した同志ならではの感覚ですね、すぐに”あの時”と今が、時世を超えて
つながります。むしろ、重ねてきた時と経験が、人の生きざまと、そこから繰り出される話題をを
更に深めることができるものです。
どんマスは、料理人であり、同時に、人はどう生きるかと言う壮大なテーマについて、自分の
経験と言葉で語ってくださる哲学者でもあります。

今回も、仕事、学び、楽しみ、迷い、様々な若造の問いかけに対して、かつも、そして今も
深い解答と気づきを与えてくれました。
同時に、京だしで味の沁みたおでんや、心のこもった色んな料理が、目も舌も身体も喜ば
してくれます。
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何か思った時、迷った時、ちょっと背中を押して欲しい時、大切な人と大切な場を共有したい時
こんな古巣のような店があるって幸せですよね。

どんマス、ご馳走様でした。
美味しい料理と温かい言葉、本当に感謝しています。

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