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「なので・・」と「・・・けれども」 言葉の使い方イロイロ [想い]

人は、それぞれ自分の潜在意識に蓄積されている経験と思いを、言葉にして
意識化していきます。人に伝えるとき、あるいは、内面で自分自身に話をする
時も言葉が必要です。
自分がどのような言葉を使っているのかに注意を払い、その言葉が相手にど
のような影響を与えるのかについて意識を向けることは、私たちにとって本当
に大切な技術の一つでもあります。

自分の想いを豊かな語彙で表現し使いこなせるようになりたい、という私は思
っています。
名作と言われる小説、エッセイ、果てはコミックであったとしても、言葉の持つ
強さと美しさに私は、感動し、自分の潜在意識にある”何か”が触発される経験
をたくさんしてきました。言葉の力、「言霊」があると信じられる瞬間がたくさん
あります。
そんな思いを持たれている方もたくさんいらっしゃると思います。

私は、その方の経験や価値観にあった、できるだけわかりやすい言葉を使うよう
にいつも心がけをしています。これは仕事上、年配のかたから小学生までを対象
にして、”小難しいこと”をお教えしなければいけないということもありますが、
何よりも、共通の言葉を通じてお互いの共感関係を作ることができる喜びがある
からだと言ってもいいかもしれません。

言葉は時代で変わり、世代でも変わります。新しい言葉は時代とともに生まれ、
時代とともに変化し、消滅していきます。固定されたものはもしかしたらないの
かもしれないとも思います。だからこそ、面白いのでしょうが・・

気になる言葉で、「〇〇けれども、〇〇けれども、〇〇けれども・・」と、言葉を
いったん「〇〇です。」と切らずに、ずっと続ける言葉遣いがあります。
私、かなり違和感を覚えます。
「短く切らんかいっ!聞き苦しいやないか」と一人突っ込みを入れる私がいます。
わかりやすく論理的で聴きやすい言葉で話ししてくださいね。

更に、これが最近の私の中で最大で、どうしても耳障りで、どうしても許せないと
自分の直感がいつも警告を鳴らす言葉かあります。
それは、言葉の最初に「なので、〇〇〇・・」と、まるで、「なので」が接頭語である
かのように使う用法です。
「なので」は、「〇〇なので・・」と使うならわかりますが、使い方間違ってるやろと
いつも突っ込みを入れたくなります。使っている本人にしてみると大したことではな
いと思っているでしょうし、口語として使うのには、便利な言葉なのかもしれません。
しかし、私は強い違和感をいつも抱きます。
日本語の文法としても間違っています。言葉が時代とともに変化する言っても、
文章として活用されているのを見ると、ますます日本語の基本的な学習が必要で
あると思います。
正しい言葉を使って、視聴者やリスナーに対して情報を提供するアナウンサーであ
っても、この「なので・・・」を使う方が大変多くなってきました。
私は、気づくと、放送局に対してこの言葉の間違った用法についてコメントをします。
(クレーマーではありませんよ。改善のご提案です)
それに対して、今まできちんと返答があったのは、FMあまがさきだけでしたね。
さすが市民の声を大事にするローカルFMだと思いました。

口語として活用するのであれば、「けれども・・」「ですので・・・」「だから・・・」「そういう
ことで・・」などの言葉を使って欲しいと思います。
仕事先で、「なので・・」と言われたら、その人の社会人として、職業人としての基本的
な姿勢やマナーなどを私は、疑ってしまいます。幼稚な言葉として受け止める人もいる
ようです。
仕事をする上で人とのやり取りをするとき、お客様に説明をするときなど、正しくきれいな
言葉を使うことは、相手にいい印象を与え、それによっていい関係を構築することになり
ます。

もちろん、その他にも、耳障りだったり、あるいはこれはなんだ?!と思うような言葉は
たくさんあります。短縮語などは、何言ってるの?と全く分からないものもあります。
先日、ツイッター上で使われている短縮語を教えてもらいました。
「OMG」=Oh My God 、「THX」=thanks 「IDK」=I Don't Know
だそうです。
わかるような、わからないような・・
はっきり書けって言うのは難しいのかな。ツイッターだから仕方ないのかな。

ですが、これは言えます。
言葉は相手にわかるかどうか、がとても大切であるということ。
”ビジネスぶった”人がよく、横文字やら小難しい専門用語を使っていますが、あれは、
本当にわかっていないということだと私は思っています。
状況に対して適切であり、相手に分わかる言葉を使えるのは、本当にわかっている人
であり、コミュニケーション能力の高い人であるとも言えます。

そういえば・・以前、たわいのない家庭のちょっとしたことで夫婦喧嘩をしていて、夫が
「そのソリューションは・・」と言った時には、驚いてひっくり返りそうになりました。
「その問題の解決の方法は!」くらいに言えんのかっ!?と、別の論点で喧嘩が再開
されましたが・・・いやいや

人は、それぞれ価値観の枠組みを持っています。大らかで柔軟で誰でもウェルカムだよ♪
と菩薩様のような人間になりたいと思います。めざせ!菩薩様!です。
また、人はその人の意図によって価値観を形成し、行動します。他者に対して自分の力で
変えろ!とねじ伏せることはできません。多様な価値観と多様な生き方があるのが当たり
前で、その中から共通点を見出して合意形成していく社会のありようであって欲しいと、
強く思いつつ仕事をしています。
人それぞれ、気になる言葉、耳障りな言葉は違っていて当たり前でしょうし、それを強制的
に変えることは本人がそう思わない限り、難しいことです。
よくわかっています。これでもかなりハードな経験をしてきましたから。

しかし、私は、まだまだ俗世界のペーペーのピヨピヨ人な間だと打ちのめされます。
なぜなら「なので・・」l言葉を使う人に対して、「言葉の使い方に注意を払わない人はその
人がどのようないい言葉を使っていてもアカン人やねん」という”偏見”を持ってしまうから
です。
たった、一つの「なので・・・」という短い言葉が、その人への信頼感や果ては人格の問題
にまで及ぶような意識を持ってしまう私は、まだ修行が足りない・・と自分を責めます。
[どんっ(衝撃)](ビシッ!)
[あせあせ(飛び散る汗)] (アウッ)
しかし、どうしても仕方ないんですよね。気になって気になって。この耳障りな言葉が。
これを聴くと、次の言葉が素直に入ってこなくなり、本当に困ります。
そして、日々、自分の中の”偏見”と戦う私がいます。

どうぞ、私の周りにおられる方々、これから”正しく””いい言葉”を使ってください。
よろしくお願いします。
フェレットこれからよろしく.gif

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